高齢者生活協同組合のご案内
高齢者生活協同組合は、「人生の完成期 輝いて生きる」をテーマに組合員一人ひとりの出資と参加を基礎に、シニアの生活全般の課題にシニア自らが取り組む団体です。
支えあい、仕事おこし、ふれあいの3つの活動をボランティア精神を基調に、若者や現役世代とも協力しながら、地域に拠点をおいて進めています。
『活動三本柱』
- 「支えあい」
住み慣れたまちで安心して暮らし続けたい。そんな願いを叶えるために、地域での福祉拠点づくりに取り組み、介護事業所を県内11カ所に展開しています。 - 「仕事おこし」
仲間と共にムリせず、地域に喜ばれる活動をつくりたいと、何でも屋さんの営繕事業、送迎事業等に取り組んでいます。 - 「ふれあい」
趣味の交流を通して心身の健康を保ち豊かな時間を過ごす。そんな仲間づくりを目指す活動は、パソコン教室、ハイキング友の会、旅行倶楽部、家庭菜園などの活動があります。
理事長あいさつ
和歌山高齢者生活協同組合第23回通常総代会にご参加の代議員、組合員、役職員のみなさま、ありがとうございます。
新型コロナウイルス感染により、変則的な開催になりました。早く参加型の総代会になって皆さんと顔を合わせてお話できることを願っています。
報告は議案書に詳しく書かれていますが、組合員,役職員、多くの関係者のみなさんのご協力により大きく広がってきています。ありがとうございました。この総代会でこれからの方針についてご意見をいただき、和歌山高齢協がめざす「人生の完成期を輝いて生きる。」「助けを必要とする仲間に支援の輪を!」少しでも具現化できる協同組合に成長していきたいと思います。
今月のはじめ、一枚のはがきが私宛に届きました。年金を0.4%減らしますとの内容でした。なんの説明もなく一方的な斟酌しない内容でした。
障害者年金、生活保護の減額、75歳以上の医療費負担の2倍化、他にも負担増が進んでいます。高齢者、障害者、生活困窮者、非正規雇用の人たち、シングルの人たちなど生活基盤が弱い人たちの生活をより一層追いつめています。
そして、未曾有の物価の値上げ、食品、電気、ガス、農業用の肥料、建築資材、あらゆる面での値上げが続いています。今後、どこまで値上げが続くか見通すことができない状況です。
新型コロナウイルス感染症による社会構造の変化、ロシアのウクライナ侵略戦争による世界経済の混乱、気候変動などはいかにグローバル世界が脆いかを見せつけています。
それに向けて日本はその解決する方向に進んでいるのかははなはだ疑問です。
ウクライナ戦争を利用して防衛費を倍増するという大合唱、唯一被ばく国の日本が核廃止に背を向けています。物価高は「国民が受け入れている」という日銀総裁の発言は、今の生活実態に影響を受けない人たちがこの国の政策を決めているところに問題があります。
そうゆう政策を見定める必要があり、今回の参議院選挙は大きなターニングポイント・転換期になると思います。
6月23日は沖縄の地上戦が終結した日で、慰霊祭が行われました。
20万人余り、人口の5分の1の民間人が亡くなり沖縄戦が終結しました。沖縄のその悲惨な想像を絶する状況を思い浮かべるとき、今、ウクライナでのロシアによる侵略はどれだけ悲痛なものかが理解できます。
日本の地で77年前にあった事実なのです。ロシアによるウクライナ侵略は決して認められるものではありません。また、世界各地での紛争は10を超えるといわれ、それにも目をつぶることはできません。
80余年前に日本が行った侵略戦争の反省のもとに「日本国憲法」が制定されました。その9条には「戦争放棄」が明記されています。日本がこれまで戦争に参加しなかった理由です。
防衛費の倍増、敵基地攻撃を叫び、ミサイル一発を打ち込むことで全面戦争になり、国民が再び戦争にまきここまれていくということは目に見えています。
戦争は人殺しであり破壊であり、どんな理由も正当化できません。それを避ける最大限の努力を望みます。
これからさらに厳しい状況に直面すると思います。こういうときにこそ、協同する仲間をもつ高齢協の力を発揮するときです。「協同」するということは、意見や考え方の違いをこえて協力し合う必要があります。ややもするとその違いで離れていく場合もあるなど、それをこえるためにお互い努力する必要があります。とても厄介で面倒臭いものです。孤立が進む中で仲間を求めて出合ったのが、和歌山高齢協です。たまたまの出会いそれは奇跡的に近い出会いでもあります。せっかく出合った機会を、お互いを知り合い助け合うことによって「協同」ということが見えてきます。その協同の力で「助け、助けられる」関係づくり、地域を変えていくことにつながります。実はその中で私たちが試されていることだと気がつきます。
まだまだ和歌山高齢協を知らない人がたくさんいます。高齢協の魅力を伝え仲間に迎え入れ、さらに高齢協が力を発揮できる組織に育て上げていくために、組合員のみなさん一人一人の力を寄せていただけることをお願いして、ご挨拶とします。ありがとうございました。
理念
設立総会
国に署名提出
私たちの歩みと、理念への結集
和歌山での高齢者生協運動は、麦の郷(社会福祉法人一麦会)の障害者運動から生まれました。
麦の郷は、障がい者の総合リハビリテーション施設を運営する福祉団体です。
障害者の高齢化の課題、障害をもつ親が高齢化する課題、そして地域からも高齢者の課題にも取り組んでほしい、という要望があがり、全国の高齢協づくりの運動と呼応する形で、和歌山での高齢協設立が構想されました。
「高齢協づくりを考える懇談会」、「設立呼びかけ人会」、「設立準備会」と会を重ねる毎に、賛同者の輪が広がり、1999年6月、「人生の完成期を輝いて生きる!」を実現する高齢者の互助組織として、和歌山高齢協が誕生しました。
創立から20年。2025年に向けて、私たちは、下記の理念のもとに結集し、高齢社会が直面する様々な地域課題を解決する組織として、県内に活動拠点を広げ、介護、健康、生きがい、仲間づくり、仕事づくり、命と暮らしを守る運動に、さらに大きく取り組みます。
沿革
1998年02月 | 「和歌山で高齢者生活協同組合づくりを考える懇談会」を開催し、設立呼びかけ人会議を結成。 |
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1998年12月 | 設立準備を本格的に推進するため、設立準備会が発足。
このころ、ハイキングや養鶏に取り組むコッコプロ ジェクトの立ち上げ、清掃や草刈りなどの手伝いを通じて賛同者を増やす
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1999年2月 |
準備会総会を開催。
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1996年6月 |
創立総会を開催。互助の精神を基本に、高齢者や障害者が「生活の主人公」として生き生きと輝いた人生を過ごすための団体として創立。
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1999年12月 |
12人が大みそかの夕方から集まり始め、法人設立に向けて奔走した一年の振り返りと、今後の事業や活動について話し合い、2000年が高齢協発展の年になるよう誓い合った。
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2000年1月 |
生協法人認可祝賀会開催。
和歌山事業所・和歌山ケアプランセンター開設。
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2001年10月 | 伊都・橋本事業所、那賀事業所開設。 |
2002年3月 |
組合員数1000人突破
御坊・日高事業所開設。 このころ、高齢協の各事業所では民家改築型デイサービス「宅老所」のサービスを実施。 |
2002年6月 | 和歌山第二事業所開設。 |
2003年1月 |
和歌山市中之島に通所介護事業所「いっぷく亭」開設。
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2003年6月 |
那賀第二事業所(さつき看護ステーション)開設。
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2003年11月 |
伊都・橋本ケアプランセンター開設。
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2004年7月 |
御坊・日高第二事業所(むつみの家)開所。
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2004年9月 |
高齢協の愛称募集。
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2004年10月〜11月 |
5周年リレーイベント開催。
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2005年 |
このころ、友の会では製塩部、結婚相談所、ハイキン グ、パソコン、お宝バンク、コッコプロジェクト、営 繕事業による墓参り代行、旅行会、ちんどん屋、菜 園、送迎などを実施。
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2005年8月 |
愛称が「シニア co-op わかやま」に決定。(親しみや すく、覚えやすく、高齢協らしい愛称として5周年エ ンディングイベントや総代会、理事会で議論を重ね決 まった。応募者全員に卵と塩のセットを贈呈
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2005年10月 |
高齢協が提案した「よみがえれ時代の開拓者〜団塊パ ワーで地域再生」が、和歌山市の「わかやまの底力・ 市民提案実施事業(翌年度で実施したい部門)」で最 優秀賞に選ばれた。また、養鶏部(コッコプロジェク ト)は内閣府からエイジレス・ライフ章を授与。
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2005年10月 |
伊都・橋本事業所で介護タクシーを開始。
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2006年5月 |
田辺事業所開設。
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2006年6月 |
白浜事業所、ぬくもりの家開設。
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2007年1月 |
竹とんぼリーダー養成講座開催。
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2007年3月 |
みその交流サロン開設。
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2007年7月 |
御坊営繕事業部「役立ち隊」発足。
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2008年7月 |
かみとんだおたっしゃ館開設。
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2008年8月 |
葬送事業開始。
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2008年9月 |
出資金を一口5000円から1000円に改定。
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2008年11月 | 営繕事業部(海南、女性部)が発足 組合員数2000人突破 |
2009年3月 |
介護労働者の処遇改善と後期高齢者医療制度の撤廃に ついて、厚労省に要請書を提出。
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2009年11月 |
10周年リレーイベント開始。 和歌山北エリアでは餅つきや竹とんぼ教室、和歌山南 エリアでは神社で記念イベントの開催、橋本では日本 舞踊、御坊では蕎麦打ち、田辺では住宅見学会など、 エリア別に記念企画を開催。2010年2月には和歌 山市の華月殿で 周年の集いを開催
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2009年12月 |
新宮支部発足会開催。
このころ御坊のお役立ち隊に女性部「ねこの手」が誕生
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2010年5月 |
田辺第二事業所、上秋津の里開設。
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2010年9月 |
シニアボランティアネット「ほっとけやん倶楽部」発足。
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2011年5月 |
しんぐうおたっしゃ館開設。
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2011年7月 |
東日本大震災の被災地支援として陸前高田市へボラン ティアを派遣。
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2011年9月 |
紀伊半島大水害を受け、しんぐうおたっしゃ館の家賃 改定。
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2011年11月 |
「いっぷく亭〜紀和庵」開設。
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2012年2月 |
田辺市に「生きがいモノづくり工房」開設。
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2012年6月 |
総代会で理事長が中西優から田中秀樹に交代。
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2012年12月 |
海南事業所開設。
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2013年4月 |
やまぐちおたっしゃ館開設に向け建設資金を募集。「元 気な高齢者が集まれるサロンを」「お助け隊を作って地 域の高齢者を支えよう」「市民農園を運営しては」「高 齢者や障害者が働ける場所をつくろう」など、さまざ まな〝夢〞が詰まった計画が開始。 室のサービス付き高齢者向け住宅で、「入居者が主人公」をモットーに 開設を目指す。2015年には資金運動が実り1億5 000万円達成、5月に棟上げと隣接するやまぐちさ さえ愛センターのプレオープンイベントを開催。
組合員数3000人突破 |
2013年5月 |
和歌山第一事業所を廃止し、第二事業所に統合。
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2013年8月 |
組合員アンケートを実施。
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2014年6月 |
むつみの家(御坊第二事業所)閉鎖。
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2015年5月 |
しんぐうおたっしゃ館、新宮事業所閉鎖。
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2015年8月 |
やまぐちおたっしゃ館、れくらん開設。れくらんはフランス語で「宝石箱」の意。リハビリなどを通じて利用者さんに一層輝いてもらいたいとの願いを込めた
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2017年3月 |
組合員数4000人突破
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2017年5月 |
障害者就労継続支援B型事業所「ワークショップてと て」開設。高齢者と障害者、だれもが支え合いながら 就労し、自己実現できる場を目指し「共生型の就労の場」として設置。主に中途障害や高次脳機能障害の利用者が通い、地域の高齢者がボランティアで見守り、 利用者が地域の高齢者の買い物に付き添うなど〝支え合い〞を実践。
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2018年4月 |
白浜ぬくもりの里、白浜ケアプランセンター開設。
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2018年6月 |
那賀事業所閉鎖。
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2019年 | 20周年事業スタート。 |
2020年12月 |
「令和・お助け隊」が発足。
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2021年6月 |
20周年記念書籍『輝く!高齢者たち 和歌山高齢者生 活協同組合 年の挑戦!』出版。
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2024年6月 | 総代会で理事長が田中秀樹から島久美子に交代。 |
役員
理事長 | 島 久美子 |
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副理事長 | 横畑 真治 |
専務理事 | 林 祐司 |
常務理事 | 畠山 穂美 |
理事 | 田中 秀樹・坂口 圭子・日野 のぞみ・山田 三代士・山田 俊治・柏木 克之・小長谷 恭史・牛村 優太・芝田 努・山本 功・中谷 典子・城 喜貴・河野 敬二・中野 一三(新任)・木野 学(新任) |
監事 | 志場 久起・岩橋 典久・宮本 久美子 |